「売電」で儲けることは可能か?
ソーラー発電は売電ができることで、「売った分が儲かる?」と考えてしまうと思います。
売電分が丸々利益になるということはないにしても、いくらかの収益が出ることは間違いありません。ただしそれがいくらになるのかは、ケースバイケースです。○○kwの電池モジュールを載せているので、毎月最低これだけの儲けが見込めるという計算はできますが、天候に左右される場合もありますし、生活パターンが変化することも長い目でみれば考えられますよね。
ただ、余裕のあるシステムを搭載していれば、買電と売電の差が0円となることはそれほど難しいことではありませんし、現在の固定買取制度による売電単価なら、買いと売りが逆転する(つまり儲けが出る)可能性は十分考えられます。少なくとも、正しいシミュレーションデータの基に計画されたものなら、ソーラー発電を導入して損することはあり得ないと言って良いと思います。
また、ソーラー発電と「儲け」を考えるときに、少し混乱してしまうのが、どの数字をもとに儲けと考えれば良いかということがあると思います。
ソーラー発電でどの程度儲けが出せるかを考える場合、どの数字を使うかで変わってきますが、選択する数字には、
1) 自家消費した分も含めて、ソーラー発電システムで発電した電力の全てをベースに考える
2) ソーラー発電で発電した電力の全てから自家消費分を除いた分=純粋な売電分をベースに考える
3) 2)から買電分を差し引いた数字、つまり買電と売電の差をベースに考える
の3つのパターンが考えられます。1)の場合だと、あらゆる経費が取り込まれていない、純粋な発電システムの能力をベースにした数字、2)だと、導入コストと買電分が考えられていない数字です。3)は純粋な儲けに近いと思うかも知れませんが、まだ導入コスト分が差し引かれていません。
ソーラー発電の発電量から、自家消費電力と電力会社から購入した電力を差し引いて、さらにソーラー発電導入分の住宅ローン返済金額を差し引いた場合、つまり、買電と売電の差額と、ソーラー発電導入に要したローン返済額を年間ベースで比較すると(ローン返済金利が3.0%程度で見た場合)、返済期間にも依りますが、まだややマイナスになると考えられます。
ただし売電単価を現在の固定買取制度のレベルで計算できれば、プラスに転じるパターンも出てくるでしょう。
またあらゆる経費を勘案しても、プラスに転じる計画をと言うなら、利用する住宅ローンをできるだけ金利の低いものを選ぶようにしていただきたいと思います。
現時点で金利のいちばん安い住宅ローンというと、ソニー銀行のものや、住宅金融支援機構の財形住宅融資などが思い浮かびます。
ソーラー発電の導入コストに対して、買電と売電の差額がどのぐらいの利回りでまわるかを計算し、その利回りより低い金利の住宅ローンを選択すると、間違いなく儲けが出る計算になります。
キャッシュで導入資金を用意できる方だと、ソーラー発電の利回りが、預け入れ金融機関の定期預金の金利を上回れば良いわけで、こちらだと間違いなくソーラー発電の利回りのほうが高くなるはずです
話がいくぶん飛躍しましたが、「儲け」を意識される場合は、導入資金を調達する際の金利についてもシビアに見ると良いでしょう。日銀の低金利政策は継続されています。こうした環境もソーラー発電の導入にとっては追い風となっているのですね。
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