ソーラー発電の発電効率について

ソーラー発電の発電効率は地域与件・温度与件などによるものと、電池モジュールやパワーコンディショナーなどの機材の種類によるものとに分かれます。

まず地域与件や温度与件という点でみると、いわゆる裏日本と言われる日本海側より日照時間や晴天日が多い太平洋側の地域ほど発電量が高い実績があり、発電効率としても良い地域と言えるでしょう。

もちろんこれは日本海側がソーラー発電に不向きだと言うことを意味するということではありません。平均日照時間が短い地域でもできるだけ陽当たりを考慮して建築計画を組むことや、売電の単価の高いオール電化と併用するなどの工夫によって、ランニングコストを軽減することが可能となります。あくまでも大まかな比較として考えていただければ良いでしょう。

なお太陽電池モジュールは、高温時は発電効率が下がりますので、気温の高い日が長く続く環境より、比較的夏場が涼しく過ごせるということが発電量を高めてくれる要素となります。こうした特性がありますので北東北のある地域が中国・四国地方のある地域と発電量でほぼ同等ということがおきるのです。この点は注目していただくと良いと思います。

電池モジュールの種類やパワーコンディショナーの変換効率ですが、電池モジュールに関しては、同じ太陽エネルギーを受けた場合にどれだけ多くの直流電気に変換出来るかということがその発電量を決めていきますし、パワーコンディショナーから見ると、電池モジュールで発電された直流電気を無駄なく交流電気に変換できる機材ほど、家庭内で使える交流電気をたくさん生み出すシステムということになります。

ですから、発電量の高い特性をもつ電池モジュールと、変換効率の高いパワコンが揃ったソーラー発電システムが最強の組み合わせということですね。

コストを無視して構わなければ、HIT太陽電池は、発電量も高く温度環境に左右されにくい性質がある素晴らしい太陽電池です。HIT太陽電池は単結晶型シリコンとアモルファスシリコン薄膜を組み合わせたような構造を持ちますが、発電量の高さを単結晶型シリコンが、温度の影響を受けにくい特性をアモルファスシリコンがカバーしている組み合わせだと言えます。

なお、HIT太陽電池の発電部分につかわれている単結晶型シリコンは古くから存在している太陽電池ですが、製造時のエネルギーやコストが高いため、ソーラー発電の普及の流れのなかで主流の電池モジュールにはなれませんでした。そして単結晶型シリコンに比べて発電量が落ちますが、コストが低いため、現時点でソーラー発電の電池モジュールの主流となっているのが多結晶型シリコンです。

こうして見ると電池モジュールの発電効率は、製造コストと比例しているところがあるわけですね。

パワーコンディショナーの変換効率については、メーカーごとのシステムの比較のなかで触れていきたいと思います。

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